2012年12月に公開されたワンピースの映画『ONE PIECE FILM Z』。
ワンピースフィルムゼットと言えば、元海軍大将のゼットとルフィ率いる麦わら海賊団が新世界の命運をかけた死闘に挑む、というような内容になっていますが、興行収入が68億円を超える大ヒット作品となりましたね。
そんな大ヒット映画にメインキャラクターとして出演を果たした元海軍大将のゼット(ゼファー)ですが、真の強さが気になるところ。
映画ということもありゼットとルフィの戦いはもちろんルフィが勝つ流れになりましたが、もしゼットが原作で登場していたら、もっと苦しい戦いになった可能性も考えられます。
巷では、ゼットには白ひげ並みの強さがある!
なんて言われていますし、ひょっとしたらゼットのその強さは四皇レベルに達しているかもしれません。
今回は、そんなゼットの強さや能力を詳しく解説していきます。
Contents
1.ワンピース「ゼット」ってどんな人物?
映画を見た方の中では、ゼットに対してあまり良い印象を抱かなかったという方が多いのではないでしょうか?
それもそのはず、いきなり登場してきたかと思えば「海賊達を全員潰してやる!」
なんて暴れだすものですから、良く思わない人も少なくないはずですよね。
ゼットは一体何を目的として海賊全員を潰そうとしているのか?
まずはそんなゼットの人物像から暴いていきます。
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①ゼットのプロフィール
映画ワンピースフィルムゼットのメインキャラクターとして登場したゼットの本名はゼファーと言い、現役時代は“黒腕のゼファー”、“全ての海兵を育てた男”と呼ばれていました。
現在の肩書きはNEO海軍総帥。
年齢は何とこの容姿で74歳。
言わずもがな若かりし頃は海軍の大将を務めており、三大将として活躍していた赤犬、黄猿、青雉に戦闘方法を教えたのは紛れもなくゼットだったと言います。
海軍にいた全盛期の頃は、同期のガープにも”誰よりも海軍の正義を信じた男”とまで言われ、いかに立派な海兵だったのかが分かります。
そんなゼットが、なぜ海軍を自ら辞め命までを懸けて海賊を潰そうとし、ルフィ達の凶敵になってしまったのでしょうか?
②ゼットはなぜあそこまで海賊狩りにこだわるようになったのか?
海軍中将のガープに“誰よりも海軍の正義を信じた男”と言われていたゼット。
当時海軍だった頃は、いくら悪さをした海賊でも決して殺すことなく投獄していたなど、人としても温かく誠意のある人間でした。
更に、当時は全ての海軍を育てた男だともされていたのに、なぜ海軍を辞めて海賊を滅ぼそうという姿勢に出たのでしょうか?
実は、映画の特典でついてきた「ワンピース千巻」に、映画では明かされていないゼットの過去が詳しく掲載されています。
海軍大将としての地位で働いていたゼット。
その地位あってからこそか、彼を逆恨みした海賊によって42歳の時に妻子を殺害されてしまいます。
どんなに悪い海賊でもゼットは決して殺すことなく投獄していたというのに…。
そのショックもあり、自ら海軍大将の役を退いてしまうことになります。
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ただ、引退した後上官からの説得により、後輩に指導をする教官としての仕事に就く事になったゼット。
人一倍責任感の強かったゼットは、教官という役割も必死にこなします。
しかし、65歳の時、ある能力を持った海賊に自らが指導する練習艦が襲われ、部下の二人を残した全員の演習兵が殺害されてしまい、更には自信の右腕も切断されてしまうという悲劇に見舞われてしまうのです。
ここまで来ると、さすがのゼットも“悲しさ”ではなく“怒り”がこみあげてくるのでしょう。
この事件をキッカケに教官を持辞め、当時奇跡的に生き残った部下の二人アインとビンズと海賊遊撃隊を組織して、海賊達を討伐していく決意をします。
ゼットの悲劇はここまでに過ぎません。
73歳になると、演習艦襲撃事件の犯人である海賊が王下七武海に迎え入れらるという事態が発生します。
この事態により世界政府や海軍の正義に絶望するゼット。
遂に“NEO海軍”を結成して自らをゼットと名乗り、海賊を滅ぼすための活動に出ることになります。
2.ワンピース「ゼット」の能力について
映画の戦闘シーンを見て分かる通り、ゼットの戦闘能力はかなり強い事が分かります。
青雉が
「お前達がゼットに負ければ、新世界ごと全滅する」
と言っているくらいです。
そんなゼットの詳しい戦闘能力に迫ります。
①ゼットの戦闘能力
まず最初に、ゼットは悪魔の実の能力者ではありません。
しかし、戦闘能力はかなり強く、武装色の覇気による攻撃を得意としています。
右腕に巨大なスマッシャーを装着して戦うのが主流。
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このスマッシャーは海軍在籍時代に右腕を失った際、海軍の科学者により発明されたもので、海楼石製。
殴打、マシンガン、ビーム、爆発、防御など様々な用途に使用することができます。
本来の自分の左腕に武装色の覇気を使用することで、更に強い戦闘を行うことができます。
因みに、右腕を失う前は、武装色の覇気を纏った腕のみを武器として戦っていました。
タイプ的には、ルフィの祖父であるガープと同じような戦いだったのでしょう。
武装色硬化をした際にゼットの腕が黒く変色することから、当時は“黒腕のゼファー”と呼ばれていたんですね。
②歳による衰えが少し目立つ
上記の解説でゼットの強さをお分かりいただけたでしょう。
ただ、ゼットは紛れもなく74際の老人。
老いが故に戦闘に悪影響が及んでしまっている部分が非常に多いのが難関です。
年齢からくる心肺機能の低下などにより、実際に戦闘中も薬物投与を行わなければいけない描写がされています。
薬物を使用しないと戦いの継続がままならないことから、海軍大将として所属していた全盛期の頃の実力に比べると相当及ばなくなっていることが分かります。
3.ワンピース「ゼット」の全盛期は四皇レベルで強かった?
現在の74歳のゼットの戦闘能力は、残念ながらルフィに及ばない強さだと言う事が分かりました。
そもそも映画の中でも、ゼットとの戦いにルフィが勝利していますからね。
ただ、ルフィが全盛期のゼットと戦っていた場合、話は変わってくるでしょう。
そこで下記にて、全盛期時代のゼットの強さを物語から読み取っていきます。
①ルフィとはそこそこ素手で渡り合える強さ
まずは、映画の一番の見どころである、ルフィvsゼットの戦闘シーンから、ゼットの強さを読み取ります。
スマッシャーを着けた状態のゼットとルフィの激しい殴り合いから始まったこの戦闘。
2年間の修行を積み覇気も使えるようになったルフィとは言え、戦闘開始した直後は、ルフィの攻撃も全く効かないゼットに心底驚いた方も多いのではないでしょうか?
ルフィの必殺技であるギア3のギガントピストルを喰らってもあまりダメージを受けている感じはしませんでしたね。
最後はお互いの腕に武装色の覇気を纏い殴り合いをするのですが、74歳とは思えない体力を見せルフィにもかなりのダメージを負わせていました。
最終的にはルフィが勝利することになるのですが、ゼットがルフィに負けた原因は体力が尽きてしまったからだと考えられます。
そもそも単純に考えて、74歳のゼットが現役で戦いを続けている19歳のルフィにここまで渡り合えるのは、それだけで凄いものです。
もし全盛期の40歳前後で戦うことになっていたら十中八九ルフィは勝つことができなかったでしょうし、現大将の黄猿からの攻撃もあんなに喰らうことはなかったでしょう。
②全盛期はロジャーや白ひげと渡り合っていた
ゼットが海軍の大将を務めていた時代は、海賊王ゴール・D・ロジャーや白ひげが海賊として存在していた時代です。
単純に考えると、この時代に大将を務めていたというだけで凄い事です。
実際に若かりし頃のロジャーや白ひげを作中で回想しているシーンも映し出されています。
ゼットの全盛期の頃の強さを改めて考案しなおしてみますが、おそらく当時のロジャーや白ひげと渡り合う実力があったと予想しています。
レベルで表すと四皇くらいの強さになりますね。
現在のゼットの強さとしては、本気を出せば海軍の現中将のガープ、現大目付のセンゴクと、互角の強さ、または少し劣るくらいの強さは持っているでしょう。
③現在の海軍で活躍する海兵達を育てたのはゼット本人
上記でも少し触れましたが、海軍大将を引退した後、ゼットは後輩の指導役として教官の役目を果たします。
それも、2年前まで三大将として活躍していた赤犬、黄猿、青雉、また現在の本部中将であるドーベルマンやオニグモ、モモンガ、ストロベリー、ヤマカジ、コーミル、ステンレス、更にはスモーカーなど、現在の海軍を支えている立派な海兵達を世に送り出したのもゼットです。
彼らの戦闘能力が非常に高いのも、全てゼットのおかげなんですね。
つまり全盛期のゼットは、上記で名前を挙げた海兵達よりはるかに強いと言うことになります。
これだけの人数の立派な海兵達を育てられるほどの実力をも持っているのですから、戦闘面だけではなく、海兵として全体的に天才的な能力を持っていたのでしょう。
4.まとめ
今回は、ワンピースの映画『ONE PIECE FILM Z』に登場した元海軍大将ゼットの強さに迫りました。
全盛期はロジャーや白ひげとも渡り合えるほどの相当な実力を持っていたので、ある意味ルフィと戦うタイミングが74歳という年齢で良かったのかもしれません。
全盛期で戦うことになっていたらルフィは負けていたかもしれませんからね(笑)
映画のみに登場したキャラクターのため今後ゼットが再登場する可能性は無いに等しいですが、ルフィにとってはいい経験になったのではないでしょうか?
もし機会があれば、もう一度『ONE PIECE FILM Z』を見直してみるのも面白いかもしれませんよ!