先が読めない濃い展開と新しい世界観が楽しめる漫画と言えば、大人気のワンピース。
約20年間の連載で物語上にはさまざまな謎が登場していますが、中でも今まで明かされることのなかった“Dの意思”について疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
ワンピースの主人公であるルフィも、名前にDを持つ人物の一人。
“Dの意思”とは、ワンピースの物語で最も重要な謎のひとつと言えるかもしれません。
今回は、そんな“Dの意思”の謎を物語上の台詞から真実を読み取り、徹底解説していきます。
Contents
1.ワンピースに登場する“D”の名前を持つ人物達
冒頭でも記述した通り、ワンピースの主人公ルフィは名前にDを持つ人物のひとり。
ワンピースでは、このDという名前を持つ人物がルフィ以外に度々登場してきています。
では、Dの名前を持つキャラクターは、今まででどのくらい登場してきているのでしょうか?
簡単な紹介文と共に解説していきます。
①モンキー・D・ルフィ
言わずと知れたワンピースの主人公であり、麦わら海賊団の先頭に立つ船長。
四皇であるシャンクスから預かった麦わら帽子を常に被っており、別名“麦わらのルフィ”と呼ばれています。
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ゴムゴムの実の能力者であり、懸賞金は5億ベリー。
②モンキー・D・ドラゴン
ワンピースの主人公モンキー・D・ルフィ の実の父親であり、革命軍の総司令官を務める海賊。
“世界最悪の犯罪者”として政府から長年追われているにも関わらず今だに捕まらず、革命軍のメンバーすら素性を知らないほど謎が多い人物です。
いつも黒くて長いローブのようなものを着用し、顔の左半分には大きな刺青が入っているのが特徴。
実際に原作にも数えられるほどしか登場しておらず、能力などもハッキリと明かされていません。
③モンキー・D・ガープ
モンキー・D・ルフィの祖父であり、モンキー・D・ドラゴンの父でもある人物。
孫と息子は海賊ですが、当の本人は海軍本部の中将に属しています。
若かりし頃は海賊王ゴール・D・ロジャーを何度も追い詰めたとして、“伝説の海兵”と呼ばれるほど実力派の人物でもあります。
④ポートガス・D・エース
ワンピースの主人公モンキー・D・ルフィの義兄であり、白ひげ海賊団二番隊隊長。
海賊王ゴール・D・ロジャーの息子でありながら、メラメラの実の能力者で元懸賞金は5億5000万ベリー。
頂上戦争で海軍大将赤犬に殺され、今は亡き人物となりました。
⑤ゴール・D・ロジャー
ワンピースの発端となった超重要人物で、言わずとしれたたった一人の海賊王。
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24年前、自らが処刑されることにより大海賊時代を作り出した人物。
“Dの一族”である事実を隠すために政府が“ゴールド・ロジャー”という呼称を作り、多くの人々からはこの名前で認知されていますが、列記としたDの名前を持つ人物のひとりです。
⑥ポートガス・D・ルージュ
海賊王ゴール・D・ロジャーの妻で、ポートガス・D・エースの実の母。
ロジャーとの血縁関係を理由に世界政府から狙われるエースを守るため、20か月もの間エースを胎内にとどめ出産しましたが、その後それが原因で他界。
原作の時系列では、20年以上も前に他界しているキャラクターの為、漫画やアニメでの活躍はあまりありませんが、Dの名前を持つ人物としてこれから重要な立ち位置であることに間違いはありません。
⑦マーシャル・D・ティーチ
元白ひげ海賊団2番隊隊員。
頂上戦争にて白ひげを殺害後、四皇のひとりとして呼ばれるようになった人物で、ヤミヤミの実の能力とグラグラの実の能力の持ち主。
通常では不可能なはずの二つの能力を手に入れたバケモノ的存在です。
現在は、黒ひげ海賊団の船長として活躍中。
⑧ハグワール・D・サウロ
Dの名前を持つ人物の中で唯一の巨人族の男。
麦わら海賊団の一員ニコ・ロビンの幼少期の命の恩人で、海軍本部の元中将です。
「デレシシシ」という独特な笑い方が特徴的。
⑨トラファルガー・D・ワーテル・ロー
ハートの海賊団船長であり、元王下七武海の一人。
オペオペの実の能力者で、懸賞金は5億ベリーでルフィと同等。
Dという名前を持っていますが、本人はこの名前を隠し“トラファルガー・ロー”と名乗っています。
トラファルガーの家系全員がDの名前を隠していますが、隠さなければいけない理由は今だに明かされていません。
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大半が海賊(または海軍)であるDの一族とは無縁な医者の家系に生まれました。
ただ、過去の白い町の悲劇によりロー以外の家族は全員死亡。
トラファルガーの名を継ぐ者は、ローのみとなりました。
2.ワンピースの作者“尾田栄一郎”が明かした“D”の真実
作中では今だに謎が明かされていない“Dの意思”ですが、実は過去に作者である尾田栄一郎先生がこのことについて触れた形跡があります。
それは、ワンピースのコミック8巻146ページのSBSコーナーにて。
読者の
「モンキー・D・ルフィ」のDって何!?「どんぶり」ですか?「大仏」ですか?それとも…!!めっちゃ気になるんです。よろしくお願いします。」
という質問に対し、尾田栄一郎先生はこう答えています。
「この質問はヒジョ~に多いんですが…。多いんですが、しかし、答えるわけにはいきません。まだ、答えるわけには…。今はただ何も考えず、Dと読んでいてください。」
「Dと読んでいてください」ということは、おそらく“D(ディー)”以外の読み方があるのでしょう。
因みにコミックの8巻は1999年5月1日に発売されたので、もうこの時から20年近く経過しています。
そろそろ作者から正式に明かされていい気もしますが、長年温めておきたい理由が何かしらあるのでしょう。
そのことを考えると、作者がどれだけ“Dの意思”にこだわっているのか、ワンピースという物語の中でどれだけ“Dの意思”というものが重要になってくるのかが痛いほど分かりますね。
3.ワンピースの物語の重要キーワード“Dの意思”とは?
前述で“Dの意思”がどれだけ重要なキーワードになるのか、お分かりいただけたことでしょう。
ここからは、“Dの意思”とは何なのか、具体的に解説していきます。
①物語上で“Dの意思”という言葉が登場したシーンからヒントを読み取る
まず最初に“Dの意思”という言葉が登場したのは、154話でDr.くれはが放った台詞。
「生きてたのか “D”の意思は…」
元ドラム王国編にて全ての戦いが終わった後に、Dr.くれはがルフィの手配書を見つめながら言った言葉です。
その後、180話では敵だったルフィを助けたニコ・ロビンがこのような台詞を言います。
「なぜ戦うの?“D”の名を持つ あなた達よ……」
ロビンは幼少期にハグワール・D・サウロと関係を持っていますので、少なからず“Dの意思”についての何かを知っているのでしょう。
ここで注目したいのが、「あなた達」という“複数形”であることと、「なぜ戦うの?」という“戦い”についての表現があること。
このロビンの台詞には、間違いなく“Dの意思”のヒントが隠されているでしょう。
そして、301話でのロビンとガン・フォールの会話にも注目。
ゴール・D・ロジャーと同じDの名を持つルフィに対する記述と、それが歴史にかかわる大問題であるという描写がされています。
このように、“Dの意思”というものがどんなものかはまだ明らかになっていませんが、かなり前から物語上で描かれた各キャラクターの台詞を見ると、少しづつヒントを読み取ることができます。
②ヒントは白ひげの台詞に隠されていた
物語上に“Dの意思”という言葉が幾度か登場していますが、中でも最大のヒントになるのが白ひげの台詞。
白ひげは海賊王ゴール・D・ロジャーと深く関わってきた人物で、物語の中でもロジャーとの回想シーンなどが幾度か登場してきています。
有名なのが576話の下のシーン。
Dという名前についての疑問を白ひげがロジャーに対して直入に質問しています。
その質問に対し、ロジャーが何の戸惑いもなく返答しているのもポイントのひとつ。
物語上には描写されていませんが、白ひげは確実に“Dの意思”についての真実を知っている人物という事が分かります。
そしてさらに重要となる描写が、頂上戦争における白ひげの台詞。
- 「やってみろ小僧……!!お前も“Dの意思”を継ぐものならばこの時代の先をおれに見せてみろ!!!」
- 「ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様にいずれエースの意志を継ぐ者も現れる… “血縁”を絶てどあいつらの炎が消える事はねェ…そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた そして未来…いつの日か その数百年分の“歴史”を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる」
- 「センゴク…お前達「世界政府」は…いつか来る… その世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”を恐れている」
- 「興味はねェが…あの宝を誰かが見つけた時…… 世界はひっくり返るのさ……!!誰かが見つけ出す その日は必ず来る…“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”は実在する!!!」
この台詞から“Dの意思”に対する、さまざまなヒントを読み取ることができます。
“Dの意思”は数百年も前から受け継がれてきたもの、そして“Dの意思”によって始まる世界中を巻き込む程の巨大な戦いを世界政府が恐れていること、更に“D”を受け継ぐ者達はその歴史を全て背負って戦いを挑むこと。
③ロジャーの台詞とレイリーの台詞からも分かる“Dの意思”の秘密
最大のヒントになるのは白ひげの台詞だけではありません。
そう、大海賊時代を作ったゴール・D・ロジャー、そしてロジャーの右腕だったレイリーの台詞にも、いくつか“Dの意思”に関するヒントが隠されています。
まずは603話で描かれたレイリーの回想シーンで登場したロジャーの台詞。
「おれはロジャー!!!この出会いは運命だ!!レイリー おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?」
「世界をひっくり返す」これは紛れもなくロジャーが海に出た理由のひとつです。
先ほどの白ひげの台詞と並べてみると、“Dの意思”による「巨大な戦い」が「世界をひっくり返す」という結果であることに繋がります。
ロジャーと白ひげの台詞を組み合わせてみると、ロジャーは、海に出て世界中を巻き込む程の巨大な戦いを起こして、世界をひっくり返そうとしていたことになります。
そして、この後に続くヒントになるのが、507話でレイリーがロビンに対して述べた台詞。
「我々もまた……“オハラ”もまた… 少々…急ぎすぎたのかも知れん… キミ達に今ここで…歴史の全てを私が話しても 今のキミらには…何もできやしない…!!……ゆっくりと世界を見渡してその後に導き出す答えが我々と同じとも限らない…!!」
この台詞から考えると、ロジャーやレイリーが巨大な戦いを起こして世界をひっくり返そうとしていたが、急ぎすぎたのが原因で答えを出せなかったことになります。
そしてその時代にロジャーができたことは、自首をして全世界の前に立つことで大海賊時代を自ら引き起こし、“Dの意思”を次世代へと託すことだったのです。
4.まとめ
今回は、ワンピースの物語の重要キーワードとなる“Dの意思”の謎を徹底解説していきました。
まだまだ謎が深まる“Dの意思”ですが、物語上に隠されたヒントは非常に多く、結果的に“Dの意思”とは世界中を巻き込む程の巨大な戦いで世界をひっくり返すことであることが予想されます。
物語上でも次第に“Dの意思”の謎が明らかになりつつあるので、今後も注目していきましょう。