ワンピースの海軍大将と言えば、今までは赤犬、黄猿、青雉の三大将が主流でしたが、ドレスローザ編でひょこっと顔を出したのが藤虎(イッショウ)。
麦わらの一味が2年間の修行を積んでいる間に海軍本部も成長を遂げ、赤犬が就任したことをキッカケに次期大将になったのが藤虎でした。
元々海軍のものではない人間が、2年後のワンピースにひょこっと登場したわけですから、どんな人物なのか詳しく知りたいですよね?
どうやら、元海軍のお三方(赤犬、黄猿、青雉)と同様、藤虎のモデルになった人物も存在しているようで…。
最近になって藤虎の強さや目的も段々明かされてきましたが、まだまだ謎が多い人物であることに違いありません。
そこで今回は、藤虎の強さや目的を改めて考案していきます。
Contents
1.ワンピース「藤虎」はどんな人物?誰がモデルになっている?
2年後のドレスローザ編にて突然現れた藤虎。
初登場から、盲目でありながら圧倒的な存在感と迫力のある戦闘を魅せてくれましたね。
まずはそんな藤虎の人柄から迫ります。
①藤虎のプロフィール
刀を杖替わりにしてゆっくり階段を降りてくる盲目のおじさん…。
初登場の際は少し地味で、「また怪しげな人物が現れたぞ」という感じでしたが、まさかこのおじさんが海軍の中で最も最高戦力である大将とは思いもしませんでしたね。
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ひょんなことから初登場時には変わった能力と迫力のある戦闘も見せてくれました。
一件海軍本部に務める大将には見えませんが、その理由は生粋の海兵ではないため。
麦わら海賊団のメンバーが修行をしていた2年の間に、“世界徴兵”という制度によって大将に抜擢された人物です。
恐らくは年齢も40~50代とかたくはなさそうなので、2年前から圧倒的な強さを誇っていたのでしょう。
日本人らしい短髪角刈りの黒髪と顎髭が特徴で、両目をふさぐほどの大きな傷跡が顔面に入っています。
また、見た目で強さが分かるくらいたくましく大きな体で、着物姿に正義と描かれた海軍の征服を羽織っているのが特徴です。
因みに、海軍の海兵達からは“イッショウさん”と呼ばれています。
藤虎と言えば盲目であることが一番の特徴ですが、この両目は自分で潰したという事実を作中で語っています。
理由は、見たくない者を散々見て、世の中に絶望したから。
藤虎は容姿だけではなく、全てにおいてたくましい人物ですね。
②藤虎のモデルは大物俳優
ワンピースに登場する海軍の大将と言えば、2年前までは赤犬、黄猿、青雉が主流でした。
このお三方には、モデルとなった人物が存在しているのも有名な話ですね。
※三大将(赤犬、黄猿、青雉)のモデルになった人物は以下の通り。
- サカズキ(赤犬)…菅原文太
- ボルサリーノ(黄猿)…田中邦衛
- クザン(青雉)…松田優作
新しく大将になった藤虎にも、モデルになった人物がいます。
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それは、大物俳優の勝新太郎さん。
もっと詳しく言えば、勝新太郎さんの代表作である座頭市の主人公がモデルになっています。
確かに、髪型や髭の形、着用している着物、体格、喋り方、性格まで座頭市と合致しています。
心なしか、刀の持ち方まで似ている気がしますね。
③“藤虎は良いやつ”という噂は本当
巷では、「藤虎は本当は良いやつなんじゃないか?」
という噂が浮上しています。
筆者も同様、そのように感じている一人です。
まず初登場時のシーンを思い出してみます。
藤虎の初登場と言えば、ゾロとすれ違い言葉を交わすシーンがあるのですが、ゾロに声をかける際は「すいやせん」と一言申し、立ち去る際には「ご親切にどうも」と頭を下げます。
初対面である若造のゾロに対してこの腰の低さですから、この時点でどう見ても悪いやつではなさそうです(笑)
後は、藤虎の名シーンと言っても過言ではない、ルフィを逃がすシーンを思い返してみます。
藤虎とルフィの戦い後、最初は大将としての責任を果たすためルフィを捕まえようとするのですが、民間の人々の声を聴き最終的にルフィを逃がすシーンがあります。
- 「バカ正直な“麦わらのルフィ” みんながお前さんを助けようとすんだね…!!あんた一体どんな人だい…?髪の色は?目の形は?どんな顔してんだい?」
- 「目ェ…閉じなきゃよかったな あんたの顔 見てみたい…優しい顔してんだろうね」
そもそも意図的に海賊であるルフィを逃がした大将が、これまでに存在したでしょうか?
海兵として海賊を逃がすとはいかがなものかとも思いますが、正しい事と正しくない事の区別が判断でき、しっかりと行動できる人なのでしょう。
“2年前、クロコダイルの化けの皮が剥がれた時に俺たち海軍は何もできなかった、麦わらの一味がいなかったらアラバスタは今のドレスローザのように海賊の国になっていただろう、だが政府は、それを海軍の手柄だと世間に報じた”
という話をスモーカーから聞き、政府や海軍の在り方を考え直すべきではないかと、上司の赤犬に本気で訴えかける藤虎の姿はとても勇敢でした。
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普段はネジが抜けたようなとぼけた言動をしている藤虎ですが、内心では物事を深く考えそれをしっかり行動に移すことができる人物です。
また、戦闘前には、その場にいる民間人の数を把握してできるだけ被害がでないよう、負傷者を手当てする救護班の手配を予め行うなど誠意的な行動も見せてくれます。
上記のことから、過去に登場した大将達の人柄を見ても、藤虎は今までで一番まともでカッコイイ大将の一人と言えますよね。
どこからどう見ても“良いやつ”です。
2.ワンピース「藤虎」の能力は?どのくらい強い?
藤虎がここまで“良いやつ”だと、「なぜルフィ達の敵側である海軍の一員なんだ!
と悔しくなってきてしまいますが、詳しい能力や強さも気になるところ。
下記では、物語の描写から藤虎の強さを考案していきます。
①藤虎は悪魔の実の能力者なの?
藤虎は、99.9%、悪魔の実の能力者です。
これは物語を見てみれば確実にわかるものですが、重力を自在に操る能力を持っているようです。
一口に“重力を自在に操る”と言っても、既に物語上では様々な戦い方を発揮しています。
例えば、一部の空間の重力を倍増させることで敵を床に叩き落としたり、空中や宇宙にある物体の重力を倍増させて意図的に墜落させたりすることができます。
重力を倍増させるだけではなく、狙った物体の重力を減少させて浮かせたり、上下だけではなく様々な方向へ重力をかけたりすることも可能です。
場合によっては宇宙にある隕石を落とすことも可能なので、本気を出せば地球まで破壊することができる力があるのではないかと予想しています。
ただ、藤虎の戦い方の特徴として、重力を操る際は杖替わりにもしている“刀”を必ず使用していることが分かります。
藤虎自身もこの刀の事を『重力刀(グラビトウ)』と呼んでいるので、もしかすると藤虎本人が能力者なのではなく、刀が悪魔の実の能力を持っているという可能性も考えられます。
実際に、ワンピースの世界では人が悪魔の実の能力者になる以外に、物に悪魔の実の能力を宿らせる方法が存在しているので、あり得なくもない話ですね。
藤虎の悪魔の実の能力の名前はまだ明かされていませので、これを機に予想してみます。
“重力”や“グラビトウ”などの名前を考慮してみると、「ジュウジュウの実」や「グラグラの実」あたりが候補だと予想しているのですが、「グラグラの実」は既に白ひげの能力として明かされているので違いますね。
あとは単純に考えると、「ズシズシの実」、「オモオモの実」あたりが一番しっくりくるかもしれません。
②藤虎vsサボの戦いから藤虎の強さを読み取る!
次は、藤虎の強さについて考案してみます。
まずは、藤虎vsサボの戦いについてです。
ルフィ、エースの兄弟であり、ドレスローザ編で再登場を果たしたサボは、エースの意志を継ぐためにメラメラの実を食べて能力者になります。
もともと素早い動きで戦闘能力が非常に高かったサボは、メラメラの実の能力者になったことで更に強くなりましたね。
そんなサボと藤虎が戦うことになります。
まず、戦いの描写を見てみると、お互いにそこまで本気は出してなさそうです。
サボも藤虎に対して
「お前…一体なんのつもりだ 海軍大将の力は こんなもんじゃねェはずだ 茶番はやめろ」
と言っています。
藤虎はというと、隕石を振らせた際に町に大きな被害を出してしまい、慌てている様子が伺えます。
恐らく本気だったらこのようなヘマはしないでしょう。
一方、サボは至って冷静。
お互い本気を出していない様子なので、ここでは決定的な強さを読み取ることはできませんが、藤虎は確実にサボと互角に戦える強さは持ち合わせているはずです。
藤虎の重力刀(グラビトウ)の強さにサボが少し動揺している姿も見られるので、サボより強い可能性も十分考えられます。
③藤虎vsルフィの戦いから藤虎の強さを読み取る!
次は、藤虎vsルフィの戦いから藤虎の強さを読みとってみます。
海軍大将の責任を果たそうと、藤虎は麦わら海賊団を捕まえに来ます。
周りの人に逃げた方が良いと言われますが、ルフィは
「いつか倒すんじゃ もうダメだ! 大将だからって何で逃げなきゃいけねェんだ!! そういうのは2年前で終わりだ!!!」
と言って、藤虎に立ち向かいます。
藤虎自身も、
「えぇ こちらも本気であんたさんを捉えやす お覚悟を」
と言っていますので、サボのときよりは本気を出すつもりだったのでしょう。
「おれは目の見えねェお前を無言でぶっ飛ばす事なんてできねェ!!!」
と言いながら、“殴るぞ”、“蹴るぞ”、“蹴って殴るぞ”、“いっぱい殴るぞ”と今から繰り出す攻撃の名前をハッキリ叫びながら言藤虎に攻撃を繰り出します。
ただ、藤虎には全くというほど喰らってません。
殆どの攻撃が重力刀(グラビトウ)によって防がれています。
しかも、避けるスピードがかなり早い。
ルフィはギア4まで使い、かなり本気で必殺技を繰り広げているように見えますが、藤虎は一度もルフィの攻撃を喰らっていませんでした。
“おれは目の見えねェお前を無言でぶっ飛ばす事なんてできねェ”というルフィの台詞を聞いて、思わず笑ってしまうほどの余裕があるくらいです。
戦いの勝敗は、ルフィが逃げ切り結果的には“藤虎が負けた”形になっていますが、藤虎がルフィよりはるか上を行っているのは間違いなさそうです。
3.ワンピース「藤虎」の目的は?これからどんな動きを見せる?
藤虎にはルフィより強い能力があることが分かりましたが、今後の動向も気になるところです。
今までの物語を追ってみると、藤虎は海軍大将である以上任務を忠実に熟していますが、所々海軍や政府に対して気に入らない部分や疑問点を持っているように見受けられます。
例えば、ドフラミンゴに対して王下七武海制度の完全撤廃を考えている旨を話しているシーンがありましたね。
これは、今後の藤虎の動向を示す伏線になっている台詞のひとつだと予想しています。
藤虎は上司である赤犬に食って掛かるくらいの度胸があるので、本当に七武海制度の撤退を成す可能性が大きいです。
ルフィのことも気に入っているようですし、何らかの形で麦わらの一味や海賊たちに手を貸すシーンなんかも今後見られるかもしれません。
手を貸すことはなくても、遠くから見守ってくれていることに違いはありませんね。
4.まとめ
今回は、2年後の海軍大将藤虎の強さや目的を考案していきました。
ルフィよりははるかに強い戦闘能力を持つことがわかりましたが、能力的には宇宙の隕石を落とすことも可能なほどなので、本気を出せば地球の破壊までできてしまうほどの力を持っているのではないでしょうか?
四皇以上の強さはありそうな気がします。
藤虎はまだ登場したばかりですし、かなり重要な役割があるので、今後も何度か再登場すると予想しています。
これから藤虎がどんな動向を見せるのか、乞うご期待です!